羅生門(黒澤明/日本/1950):85点

 芥川龍之介原作小説の映画化作品で、日本の巨匠黒澤明監督の代表作に上げられる一本。タイトルは「羅生門」だが、内容はほぼ「羅生門」と同じ芥川龍之介原作作品「藪の中」を映像化したものであり、「羅生門」からは冒頭と終盤に付け足す形で一部が引用されている。とある武士の死亡に関わった関係者それぞれの食い違う証言と真相から、人間の愚かでエゴイスティックな側面が浮き彫りにされていく。エピローグに至り、中立的な立場で話を聞いてた下人が捨て子の身包みを剥がすという非道な行動を取ることで嫌な気分にとどめを刺される。しかし、最後には人間に希望を見出すとことのできるシーンが用意されているので救われる。

2014年06月02日 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画短評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

超強台風(フォン・シャオニン/中国/2008):60点

 中国作品としては異例の巨額を注ぎ込んで製作されたパニック娯楽大作。巨大な台風が中国沿岸部の都市を襲い、市長が市民を守るために奮闘するストーリー。CGをほとんど使用せず、昔ながらのミニチュア特撮で災害の巻き起こる都市を描いていることが本作の最大の見どころで、迫力十分でありながらどこかノスタルジックな雰囲気を醸す特撮シーンがとても楽しい。ストーリー全体としても矢継ぎ早に様々なことが起こり、娯楽作として及第点以上。ただし、編集が”ジャンプ・カット”のように荒く、話が急に進んだり、集団で懸命に走る姿をスローモーションで感動的に描いたシーンが繰り返し登場するなど、いわゆる”ツッコミどころ”も満載になっている。そのため一流のエンターテイメント作と認めることはできないが、B映画ファンのような方々にとっては最高の作品に違いない。

2014年06月01日 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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